秋分 第四十七候 雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)

季節は急に秋の気配が漂い、雷雲の代わりに秋らしいうろこ雲が見えるようになりました。

今年は22号に続いて23号、そして今現在沖縄に停滞している24号と、台風の脅威に晒される中、昨夜は綺麗な月がポッカリと東の空に拝むことが出来ました。

さて、大変遅くなりましたが、6月の大会時に開催された特別講演についてご報告いたします。

第10回記念大会 特別講演「世界の標準時と原子時計」

 

日本時間学会第10回記念大会(平成30年6月9日)に於いて、国立研究開発法人情報通信研究機構細川瑞彦理事による特別講演「世界の標準時と原子時計最先端」をセイコーホールディングス株式会社の特別協賛のもと開催致しました。

 

細川先生はこれまで、郵政省通信総合研究所において、標準計測部原子標準研究室長を、2006年からは、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の光・時空標準グループリーダーを歴任され、2016年から現職についておられます。

NICT ホームページはこちらから ⇒  http://www.nict.go.jp/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NICTは情報通信技術を研究すると同時に、その基盤となる時間の計測と配信に責任を負う国家機関です。私たちが日常的に使う時間も、究極的にはNICTが生成し、配信している時間であり、細川先生はその分野の担当理事にあたる方です。

講演では、正確な時間を生成し配信する「時空標準技術」の研究について、先生は3つの観点に整理されました。

すなわち正確な時刻と周波数を生成する技術、またそれを広く利用可能な形で供給するための技術、そして次世代の秒の定義にも対応する超高精度な周波数標準(原子時計)技術の開発について、です。

いずれも高度な内容ですが、文系の研究者を含む聴衆にもわかりやすく、平易な言葉でご講演をされました。

先生はまた、時間計測の技術が社会に及ぼした影響に注意を向けられましたが、これは時間が理系と文系(科学技術と人間社会)の両方に深く関与することを改めて思い起こさせるものでした。

写真左より 一川会長、藤澤所長、滝澤部長、細川理事 ↑

続く指定討論では、藤澤健太時間学研究所長の司会進行により、一川誠会長が、時間の計測の高精度化が心理学や精神科学に及ぼす影響を考察し、また、セイコーインスツルメント(株)ムーブメント事業部時計設計部の滝澤勝由部長からは、開発の歴史・腕時計の進化や究極の高精度化への挑戦に関しての講演があり、学会員は熱心に聴講しました。

情報交換会後の記念写真 ↑