2016年6月11日(土)、山口大学時間学研究所との共催で公開学術シンポジウム
「紛争後社会の再生と記憶」
を開催いたします。皆様のご参加をお待ち申し上げます。

期日:2016年6月11日15時より17時(開場14:30)
会場:京都工芸繊維大学松ヶ崎キャンパス東部構内60周年記念館1F 記念ホール
基調講演「過去に触れつつ遠ざける: 移行期正義における記憶表象」:阿部利洋先生(大谷大学文学部・教授)
コメント:福間良明先生(立命館大学産業社会学部・教授)

企画趣旨:
苛烈な紛争を経た社会では一般に、紛争時の出来事(とりわけ犠牲者・加害者たちに関連した出来事)にまつわる記憶を膨大な量で収集・記録化する、ある種の歴史学的なプロジェクトが進められる。国際機関、国家、司法、メディア、民間団体など、さまざまな主体によって「あの紛争でいったい何が起こったのか」についての証言=記憶が人びとから引き出され社会に向けてひろく開示・伝達される。紛争後(戦後)社会に共通してあらわれるこの種の運動は、どのような社会的条件に枠づけられつつ、どのような形式で進められるのか。過去の〈真実〉を探り出そうとするこうした試みは、紛争後の混沌的状況におかれた社会や個人が秩序と日常を取り戻す上でどのような意義や作用を含んでいるか。また、紛争についての異なる〈真実〉が競合・錯綜する状況には、当該社会の再生にとってどのような正負の可能性が認められるか。このシンポジウムでは、南アフリカなど冷戦後の紛争後社会での特徴的な取り組みから、こうした問いについてかんがえる。それらは、現代日本を生きる人びとに対してもきわめて現在的な意味を含んだ問いとなるはずである。

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