学会員の皆様へ

今年度の大会における特別講演の概要が決定しましたので

お知らせ致します。

講演は基本、学会員のみ聴講出来ますが、学会員の紹介があれば

どなた様もご参加頂けます。

ご紹介者が居ない場合は事務局へご相談ください。

多くの方のご参加を期待しています。

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【日本時間学会第9回大会 特別講演 概要】

「皮膚感覚数理モデルへの挑戦

日時:平成29年6月11日(日)13:00~14:00

講師:長山 雅晴先生 http://www-mmc.es.hokudai.ac.jp/

北海道大学電子科学研究所教授

附属社会創造数学研究センター人間数理研究分野

科学技術振興機構CREST

要旨:これまでJST CRESTにおいて表皮構造の数理モデルを行ってきた.

この数理モデルの応用研究の一つとして,皮膚に存在している機械受容器の

機能を数理的に解析する試みを行っている.具体的には,機械刺激受容チャネルの

イオン応答特性と神経発火メカニズムとを組み合わせて数理モデルを構築し,

触感覚の説明を目指している. 触覚で様々な情報を得るためには,

皮膚が接触面上を動くことによって空間情報を刺激の時間変化に変換する必要がある.

例えば,ツルツル感とかザラザラ感という触覚情報は,対象表面に皮膚が接するだけでなく

皮膚が対象表面上を相対的に動くことで必要である.その際に得られる皮膚刺激の時間変化パターンを利用して,

触覚は環境の情報を推定していると考えられる.

触覚が時間変化する情報に依存することは,時として解釈の曖昧さを生む.その代表的な事例の一つとして、錯触覚がある.

錯触覚は,空間的な物理パターンは異なっているにも関わらず,過去に体験した触覚の時間変化パターンと現在得られた

時間変化パターンとが類似することで、過去の体験と目の前で置きている体験とが同一のものと解釈される現象である.

本講演では,数理モデルに周期的な機械刺激を与えることで,神経発火頻度を予測し, そのデータから錯触覚を起こす要因について考察する.

今後,触覚の錯覚を数理的に理解し,触知覚へとつなげる研究を進めていきたと考えている.

 

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