雨水 第五候 霞始靆(かすみはじめてたなびく)

春になると大気中に水滴や細かな塵が増え、霧や霞が見えるように

なります。

歳時記では、霧は秋の季語、春に出る霧を霞と呼び、

夜の霞を朧(おぼろ)と呼ぶそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(Mt.キナバル上空より)

 

さて、今年の時間学公開学術シンポジウムの概要が纏まりましたので

ご案内させて頂きます。

 

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時間学公開学術シンポジウム
『心的時間の諸特性とその基礎』-時間はどのようにして体験されているのか?-

日時:平成30年6月9日(土)15:00~

会場:千葉大学文学部棟101講義室

◎コーディネーター:一川誠(千葉大学)

◎講師:山本 健太郎(九州大学大学院人間環境学研究院)

「心的時間における認知的基盤」

◎講師:四本 裕子(東京大学総合文化研究科)

「時間知覚と脳内ネットワーク」

◎講師:林  隆介(産業技術総合研究所システム脳科学研究グループ)

「視覚情報の階層的な処理とその時間的統合について」

◎指定討論者:寺尾 将彦(山口大学時間学研究所)

 

【シンポジウム概要】

時間は,空間とともに,人間感性の基本的次元とみなされています.時間のない状態を体験することは難しいことでしょう.このことも,時間が私たちの主観的体験にとって特別な意味を持つことを示しています.

しかしながら,私たちの知覚認知系は,時間の長さや事象の生起した時点など,時間的な諸特性についての一義的な情報を得ているわけではありません.私たちは,一定のペースで正確に時を刻む時計のような身体的過程を持っていません.そのため,ある瞬間とそれに続く別の瞬間に得られる体験の間の時間間隔や,その都度の事象の生起した時点について,正確に知ることはできません.実際,時間の長さや時点に関する知覚はしばしば事象の実際の時間的特性と異なることがあり,これは錯覚と呼ばれています.

こうした時間に関する錯覚は,体験される時間の特性は,不規則に決まるのではなく,様々な要因に対応して,ある程度規則的に決定されていることを示しています.そのため,時間に関する錯覚にある「規則性」の中に,我々の知覚認知系がどのように時間を体制化しているのかを理解する上での手掛かりが隠されているものと考えることができます.

体験される時間の規則的な「間違い」から,知覚系による時間についての体制化の戦略について解明しようとする試みが行動科学的手法を用いる心理学や神経科学において進められています.今回のシンポジウム企画では,こうした分野において主導的研究を行っている3名の研究者に,心的時間の一般的特性と,最近の研究動向について紹介していただきます.本企画を通して,時間に関する体験はどのように形成されるのか,我々にとっての時間とは何かについての議論を深めることができればと考えています.(一川誠)

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