【時間学国際セミナーを開催】
日本時間学会では、山口大学時間学研究所と共催し、平成27年8月10日(月)に国際時間学会会長のチューリッヒ大学文学部日本学教授シュタイネック・ラジ先生をお迎えし
「時間学の学際的研究課題-海外における時間研究の現在」をテーマにセミナーを開催し、学内の時間学関係者をはじめ日本時間学会の会員らも各地から参加しました。
まず、ご自身の研究分野である日本思想史から見た時間の理論のあり方を紹介し、海外においても領野横断的な時間研究を目指す動きが活発化していること、
しかしながら現状では個別研究の林立にとどまり、学際的アプローチが十全に達成されているとはいいがたいこと、また、事態をブレークスルーするためには、時間概念の洗練化が必須であることの
3点を指摘されつつ、主観的・社会的な時間と客観的・物理的な時間、名目論的な時間概念と実在論的な時間概念という二項対立を揚棄し
学際的研究に向けた新しい時間コンセプトを構築するための刺戟的なアイデアをご提示されました。
またセミナー終了後の懇談会では、ご自身が会長を務めておられる「国際時間学会:ISST」の活動について出席者からも質問が及び、
同じ問題意識を共有する参加者が多かったこともあり、質疑応答では、理系・文系の枠組みを超えた時間研究の進め方を中心に活発な議論が行われました。

↑ 講演中のシュタイネック・ラジ 国際時間学会 会長
セミナーを主催した甲斐昌一山口大学時間学研究所長や辻正二日本時間学会長とも、今後の研究連携について積極的な意見が交わされ、
「時間学研究」の国際的拠点化に向けたさらなる研究活動への取り組みが一層期待されます。

↑ 参加者との記念撮影
