日本時間学会会員の皆様には、ますますご清祥のことと存じます。
改めまして、2022年度の日本時間学会 第14回大会にはたくさんの方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。
今回は大会概要について記録するとともに、大会発表者の一部の方より頂戴しましたコメントをご紹介いたします。また合わせまして、新入会員の方から任意で自己紹介を頂戴しておりましたので、合わせてご紹介いたします。
【日本時間学会 第14回大会 開催記録】
日時:2022年6月18日(土)~19日(日)
会場:オンライン大会
Ⅰ.大会概要
【第1日目】6月18日(土)10:00~17:00
・開会 挨拶:日本時間学会長 一川 誠(千葉大学)
・キーノートレクチャー:寺尾 将彦(山口大学時間学研究所 講師)
「私たちは世界からどれくらいずれて生きているのか? 意識の処理遅延とそれを補償する情報処理について」
・口頭発表セッションI
①藤澤 健太(山口大学時間学研究所)
「白色矮星連星AE Aqrの短時間電波強度変動の探査」
②川邉 順子(山口大学 創成科学研究科 地球圏生命物質科学系専攻)
「時計タンパク質PERとCRYの結合力低下が引き起こす概日時計への影響」
③青野 靖之、藤井 秀太(大阪公立大学院 農学研究科)
「東北地方における独立峰の初冠雪日に関する気候学的」
・山口大学時間学研究所主催 時間学公開学術シンポジウム 2022【ブラックホールの研究最前線】
本間 希樹 先生(国立天文台水沢 VLBI観測所 所長・教授)
「人類が初めて見たブラックホールの姿」
新沼 浩太郎 先生(大学院創成科学研究科 教授/時間学研究所 兼務所員)
「ブラックホールから飛び出す物質『ジェット』」
【第2日目】6月19日 (日) 10:00~16:30
・総会
・口頭発表セッションII
④杉谷 茂夫(La Universidad Politécnica Salesiana、現 沖縄科学技術⼤学院⼤学)
「エクアドルにおける機械式振り⼦塔時計修復の報告」
⑤堀内 貞男(シチズン時計株式会社、事業構想大学院大学)
「腕時計における時間的価値」
⑥梅村 麦生(神戸大学大学院 人文学研究科講師)
「『時間の社会学』の学史的再検討-社会的時間の統合と分化について-」
・口頭発表セッションIII
⑦長嶋 洋一(静岡文化芸術大学)
「”We-mode認知”に関する時間学的考察」
⑧小野 隆洋、上村 有平(山口芸術短期大学)
「音楽ワークショップ型授業における時間デザイン(2)」
⑨松本 真希、小山 恵美(京都工芸繊維大学)
「夕暮れの光変化を模した夜間就寝前漸減光環境が睡眠に及ぼす精神生理的影響」
Ⅱ.総会報告
1. 日時:6月18日(日)10:00~12:00
2. 場所:オンライン会議
3. 議題
・報告事項:以下の報告事項について承認された。
①前回の総会報告
②議長選出、藤沢健太理事
③新入会員の承認および会員数(新入会員・退会員)に関する報告
④令和3年度事業報告
⑤学会誌の発行状況
⑥ 令和3年度決算報告および会計監査報告
・協議事項:以下の協議事項について一部修正のうえ承認された。
⑦ 令和4年度事業計画
⑧ 令和4年度予算案
⑨ 来年度大会について(2023年国際時間学会との共催)
Yamaguchi 2023(studyoftime.org)
18th Triennial ISST Conference : Time and Measure at Yamaguchi University
・発表エントリーの再アナウンス
・メモリアル・レクチャー:松村律子先生(時間学研究所)で決定
・日本時間学会の発表との兼ね合い(要スケジュール確認)
④ その他
1)名誉会員の候補
・井上 慎一先生
・織田 一朗先生
※第7条(名誉会員)・・・名誉会員は、時間学の領域において特に功労のあった者で理事会が推挙し、総会の承認を得た者とする。
2)支部活動について
現在のところ、支部の規定等はなし。各地域で支部として学会活動を行う場合には理事会または会長にあらかじめ連絡をして了解を得ることとする。これによって、三池理事による山口芸大支部の活動のように、会員による自発的な活動に対して学会もバックアップする。特に規約等は決めず、自由でアカデミックなサークル活動を呼びかける。イベントのアナウンスするときは学会名で名乗り、活動報告もしていただく。支部活動というネーミングは再検討する。
3)事務局体制の強化
・設備の充実 PC 周辺機器およびソフト・アプリ等を充実させる。
以下の2 名による体制強化
中谷 恭子/ネット関連 HP Twitter 発信および学会運営
高井 智世/ニューズレターなどの編集および学会運営
4)理事会は今後もオンラインで事前に開催することで合意。
Zoomの契約は更新するので、学会活動に利用してもらいたい。
5)その他
以下2点について議論された。
・会員の論文掲載に関して、オンラインでも構わないので審査の易しい掲載の機会が欲しい。会員間コミュニケーションの促進にもなる。
・ニューズレターに関して、紙媒体として手元に置いておきたい。
第14回大会発表者の方からいただいたコメント
梅村 麦生さん/神戸大学
2017年に入会して以来、初めて報告いたしました。時間研究のなかで社会学は後発の分野であり、今後も会員のみなさま、先生方の多様な分野からのご研究に学びたく存じます。私の研究へのご意見も頂戴できると幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
杉谷 茂夫さん/沖縄科学技術大学院大学
学会発表では多くの質問を頂戴し、光栄です。長らく専門としてきた分野から大きく離れての発表内容でしたが、皆様からの応援の声と受け止めて新しい境地に挑戦したいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
長嶋 洋一さん/静岡文化芸術大学
6月上旬は毎年、いくつかの学会/国際会議が開催されて悩ましいのですが、今年は「日程が重なる2つの学会の両方にオンライン発表参加」という禁じ手を初めて使い、失礼いたしました。来年はぜひ、山口に行きたいですね。
堀内 貞男さん/シチズン時計株式会社 事業構想大学院大学
腕時計における時間的価値について発表の機会をいただき感謝申し上げます。皆様から多種多様な視点のご質問やご意見を賜り、今後の研究に繋がる気づきを得ることができました。「時間」という共通なテーマで議論を深めることで更なる発展を期待します。
2022年度 新入会員の方からいただいた自己紹介
岡崎 聡(おかざき さとし)さん/香川大学 医学系研究科 臨床心理学専攻 基礎心理学講座

聴覚の時間知覚を研究しております。音は静止して存在しません。その意味では、音は時間そのものであり、聴覚は時間を捉えるセンサーと言えます。さまざまなスケールで時間研究をされている皆様と意見交換させて頂きたく思います。
金田 伊代(かねだ いよ)さん/京都大学大学院 人間・環境学研究科 博士後期課程

私は宗教と医療、特に日本の固有信仰である神道と、近年は有人宇宙学の研究に携わっています。宗教によって異なる世界観、時間観がありますが、神道の時間観や、今後人類が宇宙へ進出してく上で、時間や暦が社会にもたらす影響などに関心があります。よろしくお願い致します。
小泉 徹(こいずみ とおる)さん/セイコーホールディングス

セイコーホールディングス株式会社・広報IR部の小泉です。当社の祖業である時計事業を通して「時間」という概念を考えさせられる機会が多くあります。学会の皆様から得られる学びに大いに期待しております。よろしくお願い申し上げます。
杉谷 茂夫(すぎたに しげお)さん/沖縄科学技術大学院大学

無線技術分野で同期信号の伝送や電波の散乱情報(レーダー開発)を専門とした仕事をしてきました。教会の振り子時計と出会ってから、人と時の関係に強い興味を感じています。工学の技術と知識を基礎に置きながら勉強を進めたいと思います。
辻岡 博之(つじおか ひろゆき)さん/山口学芸大学 教務課長

私は県立高校を3月に定年退職し山口学芸大学でお世話になっています。専門は数学教育・情報教育です。以前県教委で藤沢健太先生の教員研修(電波望遠鏡を利用した天体の電波観測)を担当しました。よろしくお願いします。
【日本時間学会 第15回大会開催について】
コロナ禍の影響でオンライン開催が続きましたが、2023年度の日本時間学会第15回大会につきましては現地での通常開催に戻ることを期待し、準備を進めてまいりたいと存じます。詳細確定はこれからですが、日時は2023年7月1日(土)~2023年7月2日(日)を予定し、この後、国際大会へ入る流れを想定しております。多くの皆様にご参加いただけますと幸いです。
引き続き、日本時間学会を宜しくお願い申し上げます。
